「鴨川の戦争とくらし 50人の証言」刊行
戦時下を生きた人たちの体験談を集めた一冊
今年は戦後75年の節目の年。そんな折、出版されたのが「鴨川の戦争とくらし 50人の証言」、総ページ数574ページになる大冊だ。この本をまとめあげたのが、戦後70年を迎えた2015年に、鴨川市で結成された「戦争を語り、伝える会in鴨川」。
「鴨川に住む戦争体験者も高齢で亡くなる人も多いので、この貴重な体験である戦争の残酷さを、戦争を知らない世代に知ってもらい、戦争を放棄した日本の平和憲法を守り、世界の平和にも貢献したいと会を発足させました」とは、会長の田中房江さん。
事務局の阿比留良子さんはこう記す。「『あの人から戦争の話を聞こうと思ったら、あと2、3年しか時間がないよ』。こういう市民の一言が私たちを突き動かしました。そして6人でスタートした「戦争を語り、伝える会in鴨川」の会員は大きく広がり、毎月第一水曜日に開いてきた例会では、多くの方が戦争体験を語ってくださり、それを文字に起こしたのがこの本になりました」。証言が50人になったら一冊の本にまとめようと動き始め、6月下旬にようやく発行にこぎつけた。
「戦争体験というと、戦地での兵士による体験がこれまで多く語られてきました。本書は当時を体験した一般の老若男女に注目し、証言を集めようとしました。それは当時の庶民のくらしを支配した『戦時』というものが、人々の人生にどのように影響したのかを明らかにし、証言として後世の人々に残したいとの思いからです」とは監修にあたった篠田隆さん。
50人の証言は6歳だった近藤弘さんから29歳だった吉田寿太郎さんまで、終戦当時の年齢順に並べられている。このほか、アンケートによる証言や対談、寄稿なども掲載されている。
読み応えのある貴重な一冊。ぜひご一読ください。部数限定なのでお求めはお早めに。
問い合わせ/篠田
電話/04-7098-1004
◆この書籍の制作、印刷製本はコアでお手伝いをさせていただきました。自費出版など本づくりをお考えの方、ぜひご相談ください。
問い合わせ/コア
電話/0470−23−7541
*490号掲載
南房総の花々の観光スポットとしての人気の館山ファミリーパークでは、迫力ある砂像を常設展示する「砂の彫刻庭園美術館」が7月18日(土)にオープンする。庭園美術館のテーマは「12星座神話」で、砂像1体の表裏に2つの星座を表し、6体で12星座を表現している。さらに12星座全体のイメージを表した1体を加え、合計7体の砂像が展示される。
砂像の制作にあたったのは、日本のみならず世界各地の砂浜で巨大な砂像を作り続けている保坂俊彦氏。今回の7体の砂像は2月から制作が進められ、6月には完成した。砂像の素材は砂と水だけで、芯材は入っていない。左官鏝で彫刻した後、雨や風、乾燥などにより砂が崩れるのを防ぐために定着材を吹きかけ表面を固めている。
館山ファミリーパークは花摘みだけでなく自然の池を利用した釣り堀やパターゴルフ、ドッグランもある。犬連れで楽しめるテーマパークで、誕生日の星座の砂像に出会ってみては。
問い合わせ/館山ファミリーパーク
電話/0470-28-1110
*490号掲載
- 第1期:2020年6月30日(火)〜8月5日(水)、第2期:8月8日(土)〜9月16日(水)9時〜17時※7月27日(月)、8月24日(月)は休館
- 会場:渚の博物館(館山市立博物館分館)2階企画展示室(館山市館山1564ー1“渚の駅”たてやま内)
- 入場無料
房州の自然や風景を描き続けた洋画家で、昨年10月に83歳で亡くなった溝口七生さんの作品展。地元に作品を残したいという溝口さんの意向で、鋸南町や館山市等に作品が寄贈された。館山市では寄贈を受けた5点の作品を、2期に分けて展示する。
溝口七生さんは東京都生まれ。開成学園中学校は美術部に入部、高等学校は美術部、文学部に入部し武者小路実篤の「新しき村」の活動に参加したりした。東京学芸大学を卒業後、東京都大田区立岩井養護学園、台東区立保田学園などに勤務。在職中に油絵を始めた。
昭和40年、第13回光陽会展に初出品し、「岩井の海」が入選して以降、安井賞展入選、県展で知事賞等多くの賞を受賞。
溝口さんは海、波と岩、砂丘、流木、廃船、樹といった房州の自然や風景を写実的に描き続けた。自らの作品についてこう語っていた。「自然を描き続けて飽きることはない。観光客などはあまり関心を持たない平凡な、そして昔から生活している人々にとっては当たり前過ぎるような、身近な自然・見慣れた風景・片隅の自然の中に、描いても描いても描き切れない豊かな美しさや自然の(生命の)ドラマを発見する」(『溝口七生画集』より)
問い合わせ/館山市立博物館
電話/0470-23-5212
館山市西川名にある西川名オーシャンパークに併設する海雑貨のお店「アペリティーボ」の姉妹店が季節限定でオープンする。店名は「アペリティーボ ソーレ アンネッソ」。場所は館山駅西口から海に向かい、館山北条海岸通りとの交差点角にあるオーシャンゲート103の1階。海がテーマの雑貨を扱う。オープンを記念して、浦安にある工房「ボッテーガ ジュンコ」のマヨルカ焼などの作品を展示販売する。南イタリアの海をテーマにしたカラフルな絵付けの作品で、この工房を主宰する長谷川純子さんのご実家は、さざえ最中で有名な盛栄堂さん。イタリア留学中に色鮮やかな陶器に魅せられこの道に進んだそうだ。
飲食もOKで、おすすめはスパイシーな南インド風のオリジナルカレー「ピッカンテカリー」(1100円・プラス100円でソフトドリンク、プラス200円で生ビール付)。ほどよい辛さとスパイスの効いた夏にぴったりのカレーだ。
営業時間は10時から21時、17時から21時はバータイムになる。
問い合わせ/アペリティーボ ソーレ アンネッソ
電話/090-6578-5916
*490号掲載
新型コロナの感染拡大の影響で、フェアトレードの商品も生産がストップしている。フェアトレード商品を販売する全国のショップでは途上国に暮らす生産者への注文ができなくなり、クラウドファンディングで支援を呼びかけている。プラットフォームcampfire「フェアトレード未来チケット」にて、全国の参加店舗の中から指定した店舗で使える金券を購入することができる。金券は9月15日以降に支援した店舗で受け取り、買い物に使用できる。支援金はアジアのフェアトレード生産者への募金に活用する。館山では田中惣一商店が参加している。詳しくはプロジェクトページを。
https://camp-fire.jp/projects/285346/
募集期間:8月16日(日)まで
問い合わせ/田中惣一商店
電話/0470-22-2088
直売所+牧場スタンプラリー実施中
館山市内8ヵ所の農産物直売所と牧場にて、300円以上の買い物につきスタンプを1個押印、異なる直売所のスタンプを2つ集めて応募すると、抽選で南房総のブランド牛「里見伏姫牛」、地元産の米のほか、直売所商品券など総勢104名に当たる。8月31日(月)まで実施中。
参加直売所
- とれたて市場健人館(館山市那古559)
- 南房総なのはな村(館山市広瀬1444)
- ふれあいショップ平砂浦(館山市大神宮152-1)
- JAグリーン館山店(館山市安布里448-1)
- 百笑園(館山市藤原837)
- 海のマルシェたてやま(館山市館山1564-1)
- 須藤牧場アイスカフェCOWBOY(館山市安東337)
- 須藤牧場イオンタウン館山店(館山市八幡545-1)
問い合わせ/館山市農水産課食のまちづくり推進室
電話/0470-29-5385
8月10日(月・祝)に延期となっていた「ひまわりキッズ&フルール」のラストコンサートは、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、再延期いたします。日程は決まり次第ご案内します。
問い合わせ/長谷川千恵
電話/04-7094-0574
*490号掲載
第25回 安房地域母親大会
- 12月8日(日)13時30分〜16時30分
- 会場:千倉保健センター(南房総市千倉町瀬戸2705-6) 料金:500円(資料代)
第1部は台風15号・19号の災害の現場で活動した経験と課題について各方面からの報告(安房フォーラム支援隊・池田恵美子さん、鋸南町町議会議員・笹生あすかさん、やぎ農園・八木幸枝さん)、第2部は農業経済学の第一人者として農産物市場の活性化に尽力する農学博士・鈴木宣弘さん(東京大学教授 農業経済学)の講演を開催。
男女、未婚既婚、誰でも参加できる。
問い合わせ:石井
電話:080-5516-9926
*476号掲載
- 12月6日(金)・7日(土)10時〜19時・8日(日)10時〜17時
- 会場:シューズラウンジ千葉倉庫(鋸南町下佐久間737「旧新平家具センター」)
恵比寿ガーデンプレイス内に本社を置き、新宿、吉祥寺、武蔵小杉、イオンタウンアウトレット(埼玉)や那須ガーデンアウトレット(栃木)などに店舗を展開するシューズラウンジ(株)が、同社の千葉倉庫内で、南房総初となる倉庫在庫処分市を開催。百貨店やセレクトショップの取り扱いブランド、独自ルートで仕入れているというインポートブランドの靴を「最大90%オフ」の価格で販売。 お気に入りの「お宝」を見つけに、ぜひこの機会に足を運んでみては。
問い合わせ:シューズラウンジ(株)千葉倉庫
www.shoeslounge.jp
電話:0470-28-4644
*476号掲載
シフォンケーキセットをワンコインで
カフェ・ノワール15周年感謝デー
- 11月16日(土)17日(日)2日間・12時〜17時
- カフェ・ノワール (館山市北条1313-4・回転寿司やまと近く)
館山バイパス沿い、和風の民家の一角にある瀟洒な喫茶店、カフェ・ノワールでは、15周年を記念して自慢のシフォンケーキサンドとコーヒーのセットを500円で特別提供する。テレビにも度々登場するシフォンケーキの名店、池袋にあるラ・ファミーユの教室へ店主自ら通い研鑽をつんできたもので、お店の看板メニュー。今回はフルーツをサンドしたスペシャルバージョンを提供。ぜひこの機会にお仲間ででかけてみては。
問い合わせ/カフェ・ノワール
電話/0470-24-4476
*475号掲載
千葉南部災害支援センター 台風15号被害への取り組み・報告集会
がんばんべえ!房州
台風15号被災支援のこれから
台風15号の襲来から一か月半。各市町では社会福祉協議会によるボランティアセンターが開設され、数多くのボランティアが参加し瓦礫の撤去、屋根の補修などの活動が行われてきた。ここにきて、被災者からのニーズの変化などもあり、ボラセン閉鎖など、支援活動はあらたな局面を迎えている。こうしたなか、これまでのボランティア活動の経緯や成果などを発表してもらい、今後のボランティア活動のあり方を検討していこうとするのがこの報告集会。主催の千葉県南部災害支援センターは、ボラセン閉鎖後のボランティア活動を担っていこうとの趣旨から立ち上げられた。
千葉南部災害支援センター 台風15号被害への取り組み・報告集会
発表者/南房総市大房岬自然の家(NPO法人千葉自然学校)/鴨川市災害ボランティアセンター/災害救援レスキューアシスト/きさらづみらいラボ(木更津市市民活動支援センター)/高徳院(南房総市千倉町川口)/ADRA JAPAN(鋸南町災害ボランティアセンター)/ほか各地区各セクターの方々
問い合わせ/千葉南部災害支援センター(NPO法人ディープデモクラシー・センター)
電話/070-4293-1693
Eメール/info@deepdemocracy.center
*474号掲載
11月1日(金)〜2020年1月31日(金)
鴨川市と横浜市を結ぶ高速バスの実証運行を、11月1日(金)から来年1月31日(金)まで3ヶ月間実施する。運行ルートは、亀田病院〜鴨川シーワールド〜安房鴨川駅〜鴨川市役所入口〜福祉センター前〜みんなみの里〜大山公民館〜鋸南保田IC入口〜袖ケ浦バスターミナル〜横浜駅東口、1日に3往復、6便運行する。 長狭街道に高速バスが走るようになれば、周辺地域にもたらす経済効果は大きくなり、自然豊かな鴨川市への海外観光客誘致にも大いに活用できそうだ。
問い合わせ/日東交通 鴨川(営)
電話/04-7092-2354
*474号掲載
- 11月6日(水)〜11日(月)11時〜17時
- 会場:ギャラリー5610(東京都港区南青山5-6-10)
館山市在住でスペインにも住まいを持つイシイタカシさんの恒例の個展。イシイさんならではの色合いと空気感を持った新作の情景画を展示する。
会場は、南青山の裏通りの閑静な場所にある。来場者には、広大な沃野が広がるカルモナの丘を描いた来年のカレンダーをプレゼント。初日、6日(水)の16時からオープニングパーティーを開催、自家製サツマイモの天麩羅、生ハム、シェリー酒を用意する。イシイさんは会期中在廊している。
問い合わせ/ギャラリー5610
電話/03-3407-5610
*474号掲載
洋蘭専門の大場蘭園で毎年行われている洋蘭のイベント。愛好家によるカトレア原種、交配種の作品展示とその他の洋蘭の作品が展示される(出品参加自由・無料)。参加者による人気投票も(賞品あり)。
このほか展示品解説と大場良一さんスペシャルトーク「オールドカトレアの魅力」(13時~)、5か所の蘭園が参加する洋蘭の直売などが行われる。
問い合わせ/大場蘭園
電話/04-7098-0879
*474号掲載
館山市在住のおなじみ「ホケキョ影絵芝居」が、今回は人形を使わず、砂で絵を描いて一人芝居をする。その場で砂で絵を描き、それを上からビデオカメラで撮り、同時にプロジェクターでスクリーンに映す。演目は『いいじいさんの話』と『悪いばあさんの話』。けっこうシュールな展開。木琴、竹琴や、風鈴やカンカンで作った自作の楽器で演奏する。大人も子どもも楽しめる内容だ。
問い合わせ/タカス
電話/0470-22-2796
*474号掲載
がんばんべぇ!房州 被災した歴史資料の取扱いに 困ったら相談を!
台風15号で自宅や地区の集会所などが被災し、保管していた歴史資料が水損・破損して取扱いに困ったときは、安房各市町の文化財担当課や博物館に相談を。民間の古文書類については、相談いただければ、必要に応じて千葉県文書館からも支援がある。歴史資料は地域の暮らしを伝える大切なもの。文化財に指定されたものだけでなく、下記のようなさまざまなものも歴史資料だ。
- 戦前の文書や手紙、日記、写真、絵はがきや新聞
- 地区の記録や引継ぎ文書
- お祭りやオコモリ(講)の掛軸や道具
- 神社・寺院やお神輿などの彫刻、木や石でできた仏像や神像
- 絵馬・棟札など木の板に絵や文字が書かれたもの
水に濡れた古い文書や写真、壊れた彫刻などもすぐに捨てたり燃やしたりしないように。破損した資料は修復でき、情報が得られることがある。 処分を検討する前に下記の連絡先に相談いただければ、保管方法のアドバイスなど相談に応じる。
問い合わせ/館山市立博物館
電話/0470-23-5212
問い合わせ/南房総市教育委員会 生涯学習課
電話/0470-46-2963
問い合わせ/鴨川市郷土資料館
電話/04-7093-3800
問い合わせ/鋸南町歴史民俗資料館
電話/0470-55-4061
*473号掲載
税込み1万円でアーティストの作品が買える。売れてしまう前に、お気に入りを見つけに出かけてみては。参加アーティスト:秋家香織、安藤栄作、稲田敦、市川曜子、今井俊、ウエマツナナエ、宇田川新聞、エサシトモコ、小川恵美子、上出慎也、鹿子木美、喜多村紀、吉良康矢、坂本真彩、正一、スサイタカコ、谷口シロウ、坪井香保里、時松宏樹、mocaや、望月純、山福朱実、宮下昌也、宮本ひとみ、吉田尚洋、山口マオ他
問い合わせ/海猫堂
電話/0470-43-1039
日本の棚田百選にも選ばれている大山千枚田で、1万本のLEDキャンドルをライトアップする「棚田のあかり」(1月5日まで)のメインイベントとして、2日間開催されているのが「棚田の夜祭り」。 3000本の松明をプラスし、郷土芸能や創作バレエなどのステージがあり、物産や飲食の出店も並び、エンディング花火も打ち上がる。 会場へは、鴨川市総合運動施設と安房鴨川駅からからシャトルバスが随時運行するのでそちらのご利用を。
問い合わせ/鴨川市観光協会
電話/04-7092-0086
*473号掲載