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「鋸山」が「日本遺産」候補地に!

投稿者:admin|投稿日:2021年8月28日

天空の岩山が生んだ信仰と産業~房州石の山・名勝地鋸山は自然と歴史のミュージアム~

富津市と鋸南町にまたがる鋸山。北麓には採石産業遺構、南麓には日本寺と石仏群がある

「日本遺産」は、歴史や文化財を掘り起こし、地域が連携し、観光振興に役立てようとする制度。従来の観光振興策とは異なり、離れた地域が同一のテーマにそって結びついているのも大きな特徴だ。例えば、「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」として認定されているのは、北海道から日本海、瀬戸内海沿岸の北前船寄港地のある16道府県の自治体にまたがっており、構成文化財も膨大な数にのぼる。
県内では、佐倉・成田・佐原・銚子の4市が共同で取り組む「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」が唯一認定を受けている。地域に点在する有形、無形の様々な文化財群を一体的に整備、活用し、国内外へ発信していくことを目的としている。「日本遺産」に認定されると、国から観光ガイドの人材育成や多言語のホームページ作成といった情報発信などの財政支援を受けられる。
2015年に制度ができてから認定を受けているのは104件。おおよそ100件が限度とされており、「日本遺産」はほぼ満席状態だ。「鋸山」は、認定の最終年度とされた2020年度に申請をしたが認定にはいたらなかった。さらに最後ともいえる応募チャンスがあり、今年3月に申請。7月に発表がおこなわれ応募総数20件のなかから3件が選定された。小樽市、京都市とともに「鋸山」も候補地の認定を受けるという快挙を成し遂げたのだ。タイトルは「天空の岩山が生んだ信仰と産業~房州石の山・名勝地鋸山は自然と歴史のミュージアム〜」。日本寺を中心とした巨大な大仏と奇岩に配された千五百羅漢、日本の近代化を基礎から支えた房州石の石切り場跡の採石産業遺構があり、「石と芸術の博物館」となっている。今後は富津市と鋸南町とで、3年かけて情報発信や人材育成に取り組み、4年後の正式な「日本遺産」の認定をめざす。地域の貴重な遺産「鋸山」を応援しよう!

クリップ特別付録「日本遺産」候補地認定記念鋸山マップ(PDF)

クリップでは「日本遺産」候補地の認定を記念して、鋸山マップを掲載。鋸山を100%楽しめるマップです。

■お知らせ
現在、日本寺は閉山されています。

新型コロナウイルスの影響で、現在日本寺への入場はできません。コロナウイルスの収束により、制限解除となりますので、入山ご希望の方は、お問い合わせの上おでかけください。

*516号掲載

カテゴリー:トピックス

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