企画展「波涛を超えて~伊八、海を渡る~」
- 開館時間:9時~17時
- 休館日:月曜日/祝日の場合は翌日、1月1日~3日
毎回好評を博している ”伊八展“。22年度の「伊八新発見展」、23年度の「伊八再発見展」に引き続き、今回の企画展「波涛を超えて~伊八、海を渡る~」もまた鑑賞者を魅了している。
初代伊八こと武志伊八郎信由は、江戸時代中期、長狭郡下打墨村(現・鴨川市)に生まれた彫物大工で、安房、上総を中心に、江戸、相模などの地域に多くの優れた作品を遺した。
今回の企画展では、新たに発見された作品や、初公開作品を含む19点を展示。円熟期の伊八の技が冴えわたる大作、横須賀市真福寺所蔵の欄間二面「黄石公」「張良」や、鴨川市鏡忍寺所蔵の伊八20歳頃の作品「力士」(阿吽二体)、迫力に満ちた「獅子」(個人蔵)などが展示されている。
どの作品も間近で観賞することができ、精巧に表現された彫刻に圧倒される。
波だけではない伊八の姿が見えてくる貴重な機会となるだろう。
*340号掲載
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