松本破風 竹工芸展
「竹の美しさ、しなやかさを永く工芸品に閉じ込めたい」。そんなモットーで創作を続ける竹工芸家・松本破風さん。人間国宝である飯塚小?齋氏に師事して竹工芸を始め、「風に揺れる青竹のそばで工芸品を創れたら」と館山へ。工房を移し20数年となる今も、美しい竹が豊富に自生する南房総に創作への意欲をかき立てられ続けている。
「竹は、ひとつひとつ性格が異なるやっかいなもの」と松本さん。しかしながら、竹の性格を読み、丁寧に造形を施された作品には、自然の姿をそのまま保ったような力強い美しさが宿る。「日々格闘しているようで、負けるのはいつもこちら側です」。あくまで「竹」の声を聞きながらの創作を続ける。
会場は、鏡ヶ浦を見下ろす、大房岬の高台に新設されたギャラリー。是非ご来場を。
*304号掲載
*305号掲載
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