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SIGEL村上由朗モノクロ写真展 「宮大工棟梁・松本高広とその弟子のまなざし」

投稿者:admin|投稿日:2014年1月1日
力強いモノクロームの作品

力強いモノクロームの作品

  • 会期:1月12日(日)〜2月24日(月)の日曜・月曜
  • 開館時間:11時30分〜17時
  • 会場:ギャラリー&カフェSIGEL(富津市竹岡)

韓国の民俗写真家ファン・ホン・マン氏に師事し民俗行事や美術館の作品の撮影を学び、その後は、韓国舞踊や能の舞台撮影などを続けてきた。富津市竹岡の高台にあるギャラリー&カフェSIGELを主宰する村上由朗さんはそんなキャリアを持つ写真家だ。

その後、写真家の鈴木秀ヲ氏に暗室技術を学び、銀座に暗室スタジオを開く。自宅を兼ねたギャラリーを4年前にオープン。モノクロ銀塩スタジオも併設し、また、ここには藍染め工房も備わっている。

今回の写真展はタイトルどおり、鎌倉瑞泉寺の宮大工棟梁・松本高広氏の建築現場に張り付き、撮り続けてきた作品を展示するものだ。「他者に厳しかった棟梁に服従しつつ、大工という厳しい世界をめざす若者の、その根拠を知りたかった」。

やがて、棟梁からすすめられ現場で鉋や鑿を手にするようになる。そこで興味を持った大工仕事が素地となり、このギャラリーをハーフビルドで建てることにつながっていく。2007年から始まった建築は今でも続いているが、「写真展と一緒に、建築もけじめにしたいのです。ここまでやりました、という」。

「つまり、美、真、智、信、医、食、衣、住……をばらばらにせず、しかも日常生活そのものとしてホリスティック(全体的)に捉えることなのです。分業のない近代以前、何でも自分でやった百姓のように」。村上さんは奥様とともに、染織の植物を育て染めにも取り組んでいる。写真はもちろんだが、あわせて建物にも興味がわいてくる。

「今回の個展は写真という仕事、付随して建てるという行為にかかわってきた、自分自身のひとつの節目でもある」。村上さん自身、自らのギャラリーでの初の個展でもある。

問い合わせ/ギャラリー&カフェSIGEL
電話/0439・67・3917

*340号掲載

カテゴリー:トピックス

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