房州とイタリアを愛した画家 寺崎武男 生誕140年展
- 10時〜16時(最終日は15時まで)月曜休館
国際的に活躍したにもかかわらず、あまり知られていない画家・寺崎武男の全貌を紹介する作品資料展が南総文化ホールギャラリーで開催される。
大正末期から館山市に暮らし、戦後は安房高校の美術講師として後進の育成に務めた寺崎武男は、明治時代にイタリアへ渡り、フレスコ画やテンペラ画、エッチングなど様々な技法を研究して日本に紹介した。大正期より法隆寺の壁画研究を続け、昭和のはじめにはヴェニス・ビエンナーレ国際展で日本人として初入賞を果たしたことも。
館山にはイタリア留学の先輩である彫刻家・長沼守敬を慕って訪れるうちに定住するようになった。房総開拓神話を多く描き、安房神社や布良崎神社、下立松原神社(白浜)などには奉納された作品がある。
作品資料展では、寺崎家の遺族から寄贈を受けた多数の作品と、膨大な書簡や手帳・スケッチ帳などを調査分析した資料パネル約40点を展示する。
4月1日(土)14時から同会場の小ホールでシンポジウムが開催される。石井元章氏(大阪芸術大学教授)による基調講演「日伊交流史における寺崎武男」、安房文化遺産フォーラムの愛沢伸雄氏による調査報告「手帳と書簡から見える寺崎武男の世界」。資料代500円。
*552号掲載
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