千葉県エビ・カニ大集合!
- 9時〜16時30分、月曜休館※祝日の場合はその翌日
勝浦市の「鵜原理想郷」には、千葉県では絶滅が危惧されているアカテガニやベンケイガニが多数生息している。その近くにある県立中央博物館分館「海の博物館」では、これまでの20年以上に渡る調査研究活動の結果、博物館周辺の潮間帯だけで90種を超えるエビやカニ、ヤドカリが記録された。県民に知識を深めてもらうために年に1回行われる展示会「マリンサイエンスギャラリー」で、今回はエビとカニをとりあげることになった。
千葉県内の十脚甲殻類に注目し、多様なエビやカニの液浸標本、剥製、生体など約80点が並ぶ。岩礁、砂浜、干潟や河川など淡水域に生息する種類や、浅海域と深海域、暖流系と寒流系を比較し、それぞれで異なる種類を紹介する。館山市で採取したシノノメスベスベオトヒメエビは、熱帯域のエビで、黒潮の影響で暖かい館山市の海を分布の北限としている。2017年に新種登録された。また鴨川市小湊の深海で採取された、脚を広げた幅が世界最大の節足動物であるタカアシガニの剥製も展示。
この他、体長30㎝の巨大イセエビの剥製やおよそ100年前に安房地域の女学生たちが採取したといわれるエビ・カニの標本などユニークな資料も見られる。
イソギンチャクやヒトデと共に暮らす小さなエビから外房深海の大きなカニまで、千葉県の自然豊かな海が育んだエビやカニの多彩な顔ぶれを楽しんでみては。
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