安房みらいづくりフェスティバル 「マジックアワー」
- 2021年12月19日(日)10時〜17時30分
- 会場:sPARK TATEYAMA(館山駅東口・サカモトビル1階)/入場無料
館山駅周辺を再び安房の中心街に。キックオフ!
車社会や少子化といった要因で商業の中心地は郊外やバイパス沿いに移った。かつて中心街だった駅周辺は寂れるというパターンは、多くの地方都市に共通した現象となって久しい。地域活性化の大きな課題でもある。安房では、館山駅東口から銀座通り、その周辺が中心街だった。映画館が建ち並ぶ「キネマ通り」も、賑わいをみせていた。そんな時代を体験し、記憶にとどめている方たちはもはや60代以降。
しかし、ここ数年、閑散とした館山駅前や商店街を再生、再活用して、まちに賑わいを取り戻す動きが注目されている。
新たに7店舗が開業
六軒町本通りの廃業した診療所を宿泊施設に再生した漆原秀さんは、その先駆けでもある。マイクロデペロッパーの漆原さんは、有志とともに、館山駅周辺エリアに活気を取り戻そうと、「まちなかリノベーション」をテーマに、セミナーなどのイベントを開催してきた。館山市も支援にのりだし、館山リノベーションまちづくり実行委員会が立ちあがる。1、2年の間に、このエリアには飲食店など7店が空き店舗を再利用して開業した。目に見える成果をあげているのだ。
駅前のランドマーク
サカモトビルが会場
さらに、今年7月には、遊休不動産の活用を軸にマネジメントを仕掛ける民間組織「株式会社館山家守舎」が設立された。家守とは、江戸時代に不在地主に代わって長屋を管理した大家さんのこと。現代に甦った家守たちが、館山駅界隈の賑わいづくりを仕掛けるために開催するイベントが、今回の安房みらいづくりフェスティバル「マジックアワー」。会場は館山駅東口にあるサカモトビル1階。来年夏までにパブリックスペースのオープンを目指しており、「まちなかリノベーション」のシンボルになる建物でもある。
当日は、廃材やドライフラワーで作った廃材クリスマスツリーで会場を飾りつけ、トークライブ&交流会、映画上映会、電動キックボード試乗会のほか、マーケット&アーティストステージなど、多彩なイベントが開催される。
トークライブ&交流会
〈11時〜12時〉
10代から60代まで、各世代から2人ずつ、合計12人が登場し「館山駅東口」をテーマに、思い思いに語ってもらおうという企画。世代ごとに異なる館山駅前の街の思い出など、興味深い話が聞けそうな好企画のトークセッション。
映画上映会
「SING(シング)」
〈15時〜16時50分・入場無料・限定50席・当日10時30分から整理券配布〉
サカモトビルはもともと映画館だった場所でもある。そんな歴史も掘り起こす映画上映会。上映されるのはユニバーサル・スタジオの大ヒットアニメ作品「シング」。
電動キックボード試乗会
〈11時〜15時・無料〉
次世代の乗り物として注目されている公道走行可能な電動キックボードの試乗会。公道では要免許だが、私有地での開催なので免許なしでも16歳以上なら試乗できる。
マーケット&
アーティストステージ
〈10時〜17時30分〉
飲食店ブースやキッチンカー、クラフト作品や雑貨の販売など、20ブース以上が出店するマーケット。ステージでは、音楽ライブや大道芸、書道パフォーマンスなどが行われる。
このほか、2021房日新聞トップニュース、キッズ向け無料ワークショップも開催される。
車の方は南房タクシー駐車場が利用できる。
問い合わせ/マイクロホテルtu.ne.(漆原・佐々木)
電話/0470-29-7974
*523号掲載