収蔵資料展「楽しいもじ」
- 2021年7月10日(土)〜9月20日(月・祝)9時〜16時45分 月曜休館 ※祝日は開館し、8月10日(火)休館
- 会場:館山市立博物館本館(館山市館山351-2)
- 料金:大人400円、小中高生200円
館山市立博物館では、夏休みに子どもたちが展示資料に興味を持ち、街に出て観察するきっかけとなる企画展を開催している。これまで動物や模様をテーマにしてきた。
今回は、「文字」という切り口で、身近な生活の場面に登場するものから時代も種類も様々な資料が展示される。色や形、大きさなどのデザインを楽しめる内容となっている。展示は「お店と看板のもじ」「はんこと印刷のもじ」「おしゃれと目印」「書を楽しむ」「デザインいろいろ」の5つのカテゴリーに分けられる。昔懐かしい駅名標や看板、通い徳利、半てん、護符や霊符、戦国時代の武将の書状など文字自体に着目した資料は多岐にわたる。
なかでも焼印や御朱印などのスタンプ、缶詰製造に使う銅版型抜きなどといった文字のモールド(型)やフォーム(形、形態)に着目した道具は殊に興味深い。
昨年度で閉校した市立第三中学校が20周年を迎えた際、校庭に描かれた人文字の航空写真も「楽しいもじ」のひとつだ。文字や書を楽しむというテーマに合わせて、博物館から依頼を受けた安房高校書道部の生徒による作品が展示される。
そして昨年まで館山市と連携して文化財のデジタルアーカイブ化と活用に取り組んできた、千葉大学デザイン文化計画研究室から今回の展示へのコラボ希望があり、大漁の祝い着「万祝」のデジタルデータを活用したレプリカ型紙と、それを使って職人に制作してもらった万祝も展示される。
7月18日(日)は10時と13時30分から、千葉大学デザイン文化計画研究室によるワークショップが行われる。万祝の文字に着目して製作された型紙を使って簡単なプリント体験を行い、オリジナルのハンカチやハガキを作る。詳しくは電話でお問い合わせください。
期間中、会場では展示資料の撮影が可能だ。気に入った文字にハッシュタグ「#楽しいもじ」「#もじー1グランプリ」をつけてSNSに投稿する「あなたのもじー1グランプリ」も実施される。
問い合わせ/館山市立博物館本館
電話/0470-23-5212
*513号掲載