那古観音「四万六千日」
一日で四万六千日お参りしたのと同じ御利益
- 2021年8月9日(月・振休)/那古寺(館山市那古)
今年は東京五輪の閉会式に合わせて祝日(山の日)を8月8日に移動、翌日9日(月)は振替休日になった。毎年8月8日に開催される館山観光まつり館山湾花火大会が夏の風物詩だったが、今年は昨年に続いてコロナの影響でやむなく中止になっている。そしてその翌日の8月9日に開催されているのが、那古寺の四万六千日だ。
この日にお参りすると四万六千日お参りしたのと同じ功徳が得られるという観音さまの縁日。江戸・元禄時代に始まったとされる。浅草寺のほおずき市も四万六千日の縁日(こちらは7月9日、10日)で、那古寺と同じく坂東三十三観音霊場の鎌倉の杉本寺、安養院、長谷寺も四万六千日で有名なお寺だ。元来は旧暦の7月9日、もしくは10日だったが、新暦の8月10日に開催されている所が多い。
朝7時から特別大護摩が焚きあげられ、その後は9時、11時、夕方6時に最後の護摩供が行われる。観音さまの功徳を先祖や亡くなった方のために回し向ける「回向法要」も行われる。境内では感染対策も実施されている。こんな時だからこそ、一日のお参りで四万六千日の御利益、疫病退散、諸願成就、観音さまのお慈悲にあずかろう。
問い合わせ/那古寺
電話/0470-27-2444
*514号掲載
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