令和8年度新収蔵資料展 「民家を飾った意匠と文様」
- 清澄細工が施された障子
- 緻密な意匠の組子細工
- 9時~17時、月曜休館(休日の場合は翌平日)
欄間や建具、宮形等、かつての地域の家屋を飾った装飾的建具類を展示する企画展。明治から昭和にかけて鴨川市川代で神職を務めた石井家からの寄贈をうけ、一軒の家屋にまとまって遺された、25点の資料を展示している。
明治45年建設の母屋の棟札には、建築各職の名が地名とともに記され、当時の業者がうかがい知れる。中でも特徴的なのが、細かな部材を用いて技巧的に組み上げられた文様が特徴的な「清澄細工」だ。
清澄村の建具職は、全戸数の半数にも及ぶ生業として戸籍に記載されており、建具職41戸、木挽職22戸、大工職12戸と、杉の名産地として建具製造・木工が村の中心的な産業であったことがうかがえる。
その後、戦中昭和18年には、建具職は6世帯にまで減少してしまったが、歴史に消えゆく産業にありながら、本展示で見出された歴史資料の中にその確かな輝きが見て取れる。
かつての民家にあった人の手による工芸を通じて、地域の産物、職人、技巧、そしてまたその活気が、時を超えて蘇ってくるような展示となっている。
会期中10月4日(日)にはギャラリートーク(13時30分~)も予定。
*632号掲載







