CLIP南房総生活情報誌「クリップ」南房総生活情報誌「クリップ」

秋のグラデーション。
春の息吹き。
〈掲載日:2011年3月26日No.276
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東日本大震災の被災者のみなさまへ、心よりお見舞い申し上げます

お詫びと御礼

前号、クリップ275号(3月12日発行)の折込に際しまして、この度の大震災の影響で、3月12日の朝刊の配布が遅延をいたしました。このため、一部新聞販売店では、クリップを含む新聞折込みを、単独で各家庭にお届けいただきました。変則的な配布になりましたこと、関係各位にお詫びを申し上げますとともに、ご協力いただきました新聞販売店様の格段のご配慮に厚く御礼申し上げます。

2011年3月26日
株式会社コア  クリップ編集室
有限会社コアコミュニケーション



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南房総お花見情報

サクラ満開、もうすぐ。

今年の開花は4月1日頃、満開は4月7日頃。


南房総でサクラといえば、一早く春の訪れをつげる鋸南町の「頼朝桜」や、間宮七郎平ゆかりの抱湖園の「元朝桜」がある。ともに開花は2月上旬から下旬。こちらは、多くの見物客を集めにぎわった。一般にサクラといえば、ソメイヨシノ。江戸時代に、エドヒガンとオオシマザクラをかけあわせて作られた品種で、花数多くひときわあでやかだ。満開のサクラの下で、にぎやかにいきたいところだが、このご時世、今年は静かに花を愛でるのも一興か。南房総での開花は3月31日から4月2日頃、満開は4月7日前後と予想されている。お花見ウィークは4月3日の日曜前後。翌週の4月10日頃でも、まだまた花見を楽しめそう。


城山公園
「里見桜まつり」

● 3月27日(日)10時〜15時

南房総のサクラの名所として知られる館山城山公園。園内には600本のサクラがある。27日には城山のふもとの芝生広場で「里見桜まつり」が開催され、農産物や海産物、手工芸品や里見グッズを販売。
 

鋸南町
佐久間ダム親水公園


南房総一のサクラの名所としてますます人気のお花見スポット。佐久間ダム周辺には1500本をこえるサクラが植栽されており、見事な開花をみせています。今年の「桜まつり」は中止に。
 

館山市
那古寺と花まつり


平成の大改修が行われた観音堂、多宝塔は修復二百五十年を迎える那古寺。社寺の建物とサクラのとりあわせは一幅の絵画。4月8日は花まつりがおこなわれる。
 

南房総市富浦町
大房岬のサクラ


ソメイヨシノなど、約100本のサクラがある。
 

鴨川市
内浦山県民の森


300へクタールの広大な敷地を有し、ハイキングやバードウォッチング、春の野山の自然を楽しめる。周辺には約500本のサクラがある。
 

南房総市
酪農のさと


サクラは約50本。牧場でのんびりお花見。 




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伊藤純夫・千秋洋子の
型染め一日講習会

鴨川市民ギャラリー
七夕の掛け軸(25×75cm)



●日時:4月16日(土)〜24日(日)9時30分〜15時30分
●会場:染・空・間CEDAR HOUSE(南房総市沓見)
● 講習費:6500円(材料込)


 染織家ご夫妻による人気の型染め講習会。五回目の今回は七夕をテーマに、「七夕飾り」と「彦星・織り姫」の掛け軸づくり。型紙作り、糊置き、染めまでを一日で仕上げます。ご希望の方はお電話でお早めに。


問い合せ先/シダーハウス(伊藤)

TEL/0470・46・3119




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Jimi On The Beach & フレンズコンサート



●日時:4月2日(土)開場19時30分 開演20時
●会場:ライブスタジオ・ブリス(館山市北条なかぱん前)
●料金:1000円(1ドリンク付)


 東日本大震災支援チャリティもかねて行われるライブ。メンバーは島田辰太郎(g)、ヤス(g)、黒川直樹(b)、大谷靖幸(d)、橋上雅之(key)という地元お馴染みの面々。名物ベースマン・たいっちゃんも特別参加。有志によるセッション大会も予定。


問い合せ先/豊田エンタープライズ

TEL/090・8848・6408




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上瀬戸さんあーるの会
第3回野山の自然観察会

鴨川市民ギャラリー
11月に開催された第2回自然観察会



●日時:3月27日(日)10時〜11時30分
●会場:いっぽん山広場(南房総市千倉町瀬戸・健田小西方150m)
●会費:500円(小学生無料)


 野道を歩き春の野草の名前を覚えながら巡る自然観察会。約1・5kmほどの行程なので小学生でも気軽に参加できる。講師は三芳でほんまる農園を営む本間秀和さん。野草の天ぷら&カレーの昼食も用意(有料)。小さなお子様は要保護者。


問い合せ先/上瀬戸さんあーるの会(加藤)

TEL/090・8891・6259




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彫金工房「冨銀」
銀の笛チャリティ展示即売会

鴨川市民ギャラリー
「輝響ひびき〜笛のジュエリー」



●日時:3月26日(土)〜4月3日(日)9時30分〜18時30分
●会場:彫金工房「冨銀」(館山市那古)


 東日本大震災を受け、以前から彫金工房「冨銀」で制作されている、笛をモチーフにした銀製のアクセサリー「輝響(ひびき)」のチャリティ展示即売会を開催。震災後に問い合わせが増えたという同アクセサリーの売上50%をチャリティに。被災地の子ども達への支援を目的に寄付先は日本ユニセフとしている。


問い合せ先/冨銀

TEL/090・7838・4555




CLIP特別付録
超便利!南房総人必携!

時刻表
JR内房線 外房線 南房総高速バス

切り取って手帳・ノートに貼ってお使いください
クリップ版時刻表
時刻表・内房線(PDF)
時刻表・外房線(PDF)



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藤原幸一写真展

● 3月27日(日)・28日(月)・4月3日(日)・4日(月)11時〜17時
● 会場:ギャラリーシゲル(富津市竹岡)

フォトジャーナリスト藤原幸一さんによる世界の環境破壊の現場を伝える写真展。会期を延長しての展示。
問い合せ先/ギャラリーシゲル
TEL/0439・67・3917


  千倉絵画同好会作品展

● 4月3日(日)〜17日(日)10時〜17時(最終日は16時まで)
● 会場:アートスペース風(南房総市千倉町大川)

問い合せ先/アートスペース風
TEL/0470・43・8251


鴨川市民ギャラリー
関口美紗子作
MISAKO SEKIGUCHIステンドグラス作品展
●4月16日(土)〜24日(日)9時〜18時(最終日は16時まで)
●会場:みんなみの里(鴨川市宮山)

問い合せ先/アトリエ関口
TEL/04・7093・2204



江口智己 作陶展 〜myカップ my茶碗 my器〜
●3月30日(水)〜4月18日(月)10時〜19時
●会場:ざっか屋M2(君津市久保)

富津市に工房を構える江口智己さんの陶芸展。
問い合せ先/ざっか屋M2
TEL/0439・29・7008



  「押花の仲間達」作品展
●3月28日(月)〜4月3日(日)9時〜17時(初日は11時から、最終日は15時まで)
●会場:みんなみの里(鴨川市宮山)

田原公民館で活動する押花サークルの作品展。4月2日(土)と3日(日)には、体験会を実施。
問い合せ先/大場園枝
TEL/04・7092・3472


  和服リサイクル&ガラクタ市
● 4月3日(日)9時〜16時
● 会場:松尾寺青年館(鴨川市松尾寺)

タンスに眠る着物や帯、家庭内の不要品等を扱うリサイクル市。出店料500円。委託販売も。
問い合せ先/鴨川農協理容部
TEL/04・7097・1029


  女性のゴルフ体験教室

● 4月10日(日)11日(月)10時〜12時、13時〜15時(いずれかの時間)
● 会場:館山ゴルフ倶楽部(館山市山本)
● 参加費:2000円


元プロ野球選手の指導員・桜井伸一さんを講師に迎え、女性のためのゴルフ教室を実施。用具等不要。
問い合せ先/館山ゴルフ倶楽部
TEL/0470・23・8210


  アツコバレエスクール発表会
● 3月27日(日)13時〜16時40分
● 会場:南総文化ホール(館山市北条)
● 入場無料

問い合せ先/南総文化ホール
TEL/0470・22・1811


鴨川市民ギャラリー
ダッペェと募金活動中
鴨川市民ギャラリー
高校生ボランティアグループ「てっぱつ はぁと!」募金活動実施中
高校生のボランティアグループ「てっぱつ はぁと!」が、館山市のキャラクター「ダッペェ」とともに募金活動を実施している(土日を除く春休み期間中11時〜12時、14時〜15時。館山市役所前)。「てっぱつ はぁと!」の活動は左記のQRコードから(携帯サイト)。「里見桜まつり」でも活動予定。興味ある方は是非ご参加を。





危機的南房総を救うには

イシイタカシ(画家)

 

 

 いやはや、とんでもない災害が起きてしまいました。東日本大震災、被災者の方々に心よりお見舞いを申し上げます。  震災はここ南房総にも大きなダメージを与えています。物不足、ガソリン不足、計画停電、原発事故などが引き金になって観光客が全然現れないのです。 

 「花摘みのお客さんが全然こない!」、「イチゴ狩りのお客さんだって現れない!」といえば「旅館ホテルは、ほとんどキャンセル」と絶望的な話だけがどんどん飛び交っています。

 ただ、このまま困った、困った、といっていてもなにも始まりません、といって私としては何をして良いかわかりませんでしたが、近くで宿泊施設を営んでいる友人から電話がありました。

 「イシイさん、宿を被災者に提供しようと考えていたら、何人か仲間も増えて五十人分は確保できたよ」

 嬉しい内容でした。

 「行政がもっと積極的に、迅速に動いてくれたら……動きが遅くてね、自分たちでまずは実行ですよ」

 実は彼、元行政マンで、数年前に館山市にやってきた移住者でした。宿を田舎暮らし体験施設と呼んで、五右衛門風呂や薪にお釜でご飯を炊いたり、都会のお客さんを魅了しています。

 いま、南房総にはこれまで経験したことのないような不況の風が吹いています。明日になれば風が止み、景気が良くなる保証はなにもありません。放射能汚染という風評被害で、農業や漁業にまで影響がでかねません。そうなれば、さらに危機的状況は深まることになります。

 こうなったら、今までの常識を乗り越えて真剣に新たな絵図を立ち上げなければなりません。「南房総よ、ようやくたどり着いた最後の切り札を!」なのです。

 そこで提案します。

 「リピーターとは二度来るお客さんをいうのではなく、カップルできたお客さまが結婚したら、今度は子連れでまたやって来ることを意味し、退職した後にはさらに移住までしてしまう」ことなのです。この思想こそ究極のリゾート地の心意気であり、新たな再生南房総を創生する鍵になるのです。

 いま、なにをしたら良いのか?

 被災者をまずは呼び寄せ、一緒に生活しようと呼びかけること、「おもてなしの心」なのではないかと信じています。


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