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運転手の勇姿(昨年のSL運行での写真) |
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牽引するディーゼル機関車 |
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外房を海沿いに走る(南房総市千倉町) |
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多くの人が見物に(館山市山本) |
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昨年2月、木更津・館山間を走り、沿線に多くの人がつめかけ、見る人に大きな感動を呼んだ蒸気機関車・D51の運行。千葉県内でSLが走ったのは実に18年ぶりのことでした。まだ、記憶に残っている方も多いのでは。中高年の方なら「昔、乗ったことがある…」、ちびっこなら「機関車トーマス」でおなじみ。老若男女を問わず、不思議と郷愁を誘い、なぜか胸にじーんとくるSLが、再び早春の南房総をひた走ります。
今回運行するのも、昨年と同じ「D51-498」。「南房総号」と名付けられ、勝浦・館山間を往復します。すでに、1月18日から23日まで、日曜日を除く5日間、試験運行を実施。カメラをかついだ鉄道マニア、手をつないで見物する親子づれなどなど、多くの人がその勇姿に見入り、生き物のような汽笛の音に、新たに感動を覚えていたようです。
1月25日から27日までの3日間は、定員425名の乗客を乗せて走る本番運行。午前中は9時館山駅発で、SLは逆向きとなり、ディーゼル機関車に牽引され勝浦まで走ります。午後は、SLの本領発揮。13時16分勝浦発で、主要駅に停まり、館山駅着15時46分。所要時間約1時間半、外房の海沿いをひた走ります。帰ってきたデゴイチ。あの感動を再び!
知っておくとなお楽しい
「D51-498」のこと
デゴイチの愛称でおなじみのD51。昭和11年から昭和20年まで、1115両が製造され、終戦後も全国で活躍した蒸気機関車です。単機で3000トンの石炭を牽引した記録もある力持ち。製造は汽車製造、日本車輌、川崎、日立、三菱、国鉄の6社で行われていました。再び南房総を走る「D51 498」は昭和15年、国鉄鷹取工場(神戸市)で498番目に製造されたもので、主に関西方面で活躍。引退後は、群馬県水上温泉に近い後閑駅に保存されていましたが、昭和63年に復元し現役復帰。上越線「SL奥利根号」、磐越西線「SL磐梯会津路号」、釜石線「SL銀河ドリーム号」などイベント列車として活躍してきました。
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