|
沿線のそこかしこに見物客。報道によればその数2万5千人とも。南房総市富浦町の枇杷倶楽部近くを快走するデゴイチ |
|
終点館山駅に到着。人気のほどをしめす人だかり |
|
なんとも誇らしげな機関士の勇姿 |
|
沿線で見送る人に手を振る… |
|
SL南房総号発着時刻表
運転日
2月10日(土)、11日(日・祝)、12日(月・振休) |
|
|
|
「まるで生き物のよう」「汽笛の音にジンときました」「なんだかかっこいい」……老若男女を問わず多くの人々に大きな感動を呼び、話題となっているのが蒸気機関車・SL特別列車の運行。
2月1日から始まった「ちばDC(デスティネーションキャンペーン)」の、幕開け一番の目玉企画ともいえるもので、「SL南房総号」と名付けられたD51(デゴイチ)が、木更津・館山間を走ります。
1月25日に試運転が行われ、遠く聞こえてくる汽笛の音やデゴイチが走るのを偶然目にした人も多く、ちょっとした話題になりました。先週の3日(土)、4日(日)の本番では、デゴイチを一目みようと、沿線の見所各所で、あっちにも、こっちにも人だかりという人気ぶり。
「てっちゃん」と呼ばれる鉄道マニアが全国から駆けつけているとか。マナーを守らない鉄道ファンも現れ、ニュースにもなるほど。とにかく、大きな反響を呼んでいるのが「SL南房総号」です。
デゴイチの愛称でおなじみの国民的英雄ともいえる蒸気機関車D51。昭和11年から昭和20年まで、1115両が製造され、信頼性や性能の高さから終戦後も全国で活躍していました。貨物列車として単機で3000トンの石炭を牽引した記録もある力持ち。
製造は汽車製造、日本車輌、川崎、日立、三菱、国鉄で行われていました。今回、南房総を走るのは「D51 498」。神戸にあった国鉄鷹取工場で昭和15年、498番目に製造されたもので、主に関西方面で活躍していました。引退後は、群馬県の水上温泉にほど近い後閑駅に保存されていましたが、昭和63年に動くように復元し現役に復帰。これまで、上越線「SL奥利根号」、磐越西線「SL磐梯会津路号」、釜石線「SL銀河ドリーム号」、北上線「SL錦秋湖号」など、イベント列車として活躍してきました。
チャンスはあと3日間。
千葉県内では18年ぶりのSLの運行となるそうです。今回、小学生から30代前後まで、SLを初めて見たという人も多くいるようです。子どもたちにとってSLといえば「きかんしゃトーマス」。ほんものの機関車を見る絶好の機会。
駅で入場券を買って(大人140円)、近くでじっくり見るか、それとも絶好の見物場所に直行するか。南房総に、夢と感動を運んで来た、デゴイチ498、SL南房総号は、きょう10日(土)、11日(日・祝)、12日(月・振休)のあと3日間だけ運行されます。 |