南房総生活情報誌「クリップ」

No.164

〈掲載日:2006年5月13日〉
特集
海辺で楽しむ多彩なアトラクション満載!
「海まちフェスタ2006」
5月20日(土)21日(日)
会場・館山港、安房博物館、北条海岸
神秘な光を放つウミホタルが見られる観察会も開催

館山港でシーカヤック。ほかにもヨットなど様々な海体験ができます

 海辺のまちづくりを推進する館山市が中心となり、今年も「海」や「船」に親しんでもらおうという海辺の祭典「海まちフェスタ2006」が20日(土)21日(日)の2日間にわたり開催。5回目を迎えた今年も18のイベントメニューが用意されています。アクセスディンギーやヨット、海上自衛隊の交通挺など、海上には多彩な「海の乗り物」が浮かびます。カッターや和船など船への体験乗船については完全予約制で当日の乗船はできませんが、海を守る船「べいくりん」や漁業調査船「千葉丸」の船内見学会などは予約なしで乗船可能です。
 また、安房博物館では、「万祝」など伝統工芸の展示がなされ、ウミホタル観察会も実施、「海の文化」に触れることもできます。安房博物館や北条海岸、ジェット船などの発着地点である館山港耐震強化岸壁などが主な会場で、特にこの岸壁では、船内見学会や農産物・海産物のなどの特産品コーナーが設けられ、館山のふるさと大使でフルート奏者の深津純子さんによるライブイベントも開催されます。

■主なイベント
20日(土)会場・北条海岸…フラダンス演舞(10時30分頃〜)、海の安全祈願祭(10時頃〜)
21日(日)会場・館山港耐震強化岸壁…「べいくりん」船内見学会(11時〜14時)、「千葉丸」船内見学会(10時〜15時)、軽食、農産物・海産物販売コーナー(10時〜)ほか
会場・安房博物館…ウミホタル観察会(10時〜15時)、海辺の鑑定団(海岸の漂着物の展示など、10時〜15時)ほか



イベント情報
深津純子・海辺のラテン&ジャズライブ
5月21日(日)12時30分〜13時30分
会場・館山港耐震強化岸壁特設ステージ
深津純子

小畑和彦
 フルートの深津純子を中心に、パット・メセニーや渡辺貞夫などとも共演し活躍するアコースティックギターのトッププレイヤー・小畑和彦、パーカッションの深津健太郎らが出演。ラテン、ジャズナンバーを中心にホットな演奏を聴かせくれます。
 また、今回は白浜、千倉のメンバーが中心になって結成されたサンバドラムチーム「エスコラー・ヂ・マリノス」、通称オンダラデヤンベーヤも特別参加します。みんなで陽気に海辺で踊ろう!



南房総のWAKEESHI
目指せ、ワールドカップ!
未来の日本代表を育てる名コーチ
館山JSC 代表 座間 祐一さん
館山JSC代表座間祐一さん。「サッカーの魅力は創造性」と話す

2005年度三芳まほろばサッカー大会で見事優勝したメンバーと
 全国の小学生チームが参加する「キャノンカップ・ジュニアサッカー」で、昨年ファイナルステージまで勝ち上がり、全国第3位という好成績を収めたチーム「館山JSC」。チームをそのような快挙に導いたWAKEESHIが、創設者でヘッドコーチの座間祐一さん(26)です。
 座間さんは「大好きなサッカーを仕事に」という思いから、高校卒業後、独自のアプローチで、他地域の幼児体育スポーツクラブに就職。その後2000年に、「自分の考えと経験を生かし、より内容の充実した指導がしたい」と、館山JSCを設立しました。現在、パパさんコーチを含む5人のボランティアスタッフに支えられ、3才〜12才の児童・約60名を指導しています。
 座間さんがサッカーを始めたのは意外にも高校から。経験者に追いつくため、必死で個人練習をしたそう。そんな経験にも基づき、クラブの指導ポリシーは「一人一人のために」というもの。週2回の練習も「一番技術の身に付きやすい幼少期に、サッカーを楽しむために必要になってくる技術を教えておきたい」と、個人技主体の内容です。 
 キャノンカップ第3位に輝いた昨年は、設立時の小学1年生が、最高学年になった年。座間さんの足掛け6年の一貫した指導が実を結んだ瞬間でした。それでも座間さんは「成績はたまたまの結果。それを目標にしているわけではありません。」「上を目指す子にも、純粋にサッカーを楽しみに来る子にも、等しくいい環境を作ってあげられれば」と、謙虚にクラブの姿勢を語ります。
 自身も社会人チームでプレイする座間さん。「誰もが生活の中で、スポーツを楽しめる地域環境を作りたい」と、昨年新たに幼児のための多種目スポーツクラブ「ウィルキッズスポーツクラブ」を立ち上げました。クラブのモットーは「夢をあきらめない」。意欲的なWAKEESHIに導かれ、これから南房総出身のJリーガーやプロスポーツ選手が誕生する日も遠くないことでしょう。

クラブ生随時募集中。
問)館山JSC/ウィルキッズスポーツクラブ(代表・座間祐一)
電話090・7283・7411



ギャラリー巡り 2
山のすみれ
館山市藤原



 身の回りの事から解放され、ネクタイをはずしたオーナーが「幼少期の記憶にある田舎の風景に帰りたい」と、11年前に始めた喫茶店。移住後、地域内を訪ね回るうちに知り合った作家さんとの交流から始まった美術の展示もすっかり店の名物になりました。山に囲まれ、ゆっくりとした時間が流れる店内は、作品の世界に入り込むには最適な空間です。

営・10時〜17時
月・火曜定休
電話0470・28・2345



鈴木陽児油絵小品展"We Love Smile"
開催中〜5月21日(日)10時〜17時

 運命的に出会ってから、20数年に渡り中南米の自然とそこに生きる先住民の姿を描き続けてきた鈴木陽児さん。今回の展示は、子供達の翳りの無い本当の笑顔を、初めて真正面から描けたという、鈴木さんにとって革新的な作品群。
 「描かれた子供の笑顔に、この時代に足りない何かを見つけてもらえたら」と強いメッセージを含んだ展示です。



南総文化ホールギャラリー
館山市北条






 総文化ホールは文字通りこの地域の文化振興に貢献するための施設。このギャラリーは本年度、無料での貸し出しが行われていて、もうすでに来年の3月まで、南房総の各地域の市民文化団体による予約で埋まっているそう。照明や設置器具など、完璧な設備が整った施設ですが、プロや専門家の使用に限らず、広く一般に解放されたギャラリーです。

月曜休館
電話0470・22・1811



白浜公民館パッチワークサークル&
押し花教室作品展
開催中〜5月24 日(水)

 現在このギャラリーでは、白浜公民館のパッチワークサークルと押し花教室の展示が行われています。20名のコラボレーションで作られた特大サイズのハワイアンキルトをはじめ、個性的なパッチワーク作品が30点ほど並んでいます。一方対面した壁面に並ぶ、額に入れられた20点ほどの押し花作品は、まるで精密な具象画のよう。南房総の市民文化レベルの高さを語る本格的な展示です。


[トップページへ戻る]