南房総生活情報誌「クリップ」

No.163

〈掲載日:2006年4月22日〉
イベント情報
野外に繰り出したアート&パフォーマンス、
潮風王国の名物イベント、今年も開催!
アートフリーマーケット・イン・ちくら Vol.8
4月29日(土)30日(日)9時〜16時(一部17時まで)
会場・道の駅ちくら 潮風王国広場(千倉町千田海岸)


アートフリマではおなじみのカッパさんこと、おいかどいちろうさんの大道芸

ステージでは観客参加のイベントも

蛸壺専門店?も登場

アートするカクテルバーも登場!

ひやかし大歓迎!わきあいあいのフリマ
 潮風王国の、南房総の、ゴールデンウィークの名物イベントといえばコレ。今年で第8回になる「アートフリーマーケット」、略してアートフリマ。絵画やイラスト、彫刻などの立体、工芸や手芸など手づくりの品、はてはアートを広義にとらえて、アート心を感じさせる感動の飲み物や食べ物まで、ちょと風変わりなモノばかりが並んだフリマで、今年も約100組が参加します。会場の潮風王国芝生広場は、海からの風も爽やかな絶好のロケーション。日がな一日過ごせる、楽しめるイベントです。フリマのほかに、ステージでは音楽、大道芸、ダンス、紙芝居など、これまたジャンルにとらわれないパフォーマンスが繰り広げられます。(スケジュール、出演者は左記参照)。
※荒天の場合は中止。

●参加者募集中!
まだ間に合います。参加費1区画(約1坪)1日・2000円。内容により出店できない場合もありますので、詳しくはお電話でお問い合せください。

問)海猫堂
電話0470・43・1039






新・南房総・紀行2
南房パラダイス・館山ファミリーパーク










 南房パラダイスといえば、古くから南房総の中心的な観光施設として活躍してきた大型の植物園です。その南房パラダイスが位置する館山市の平砂浦(へいさうら)地区は、「日本の道100選」に選ばれている房総フラワーラインの代表的なエリアであり、松林に遮られた広くて白い砂浜が魅力的なその名の通り砂浜の広がる海辺。
 ペンションやホテル、レジャー施設が続くこの平砂浦地区が今、変わろうとしています。数年前からサーフィンを楽しむ若者達が増大し、この潮風を受けてドライブやハイキングを楽しむ人たちも増え、昨年には、地元の漁業者がもっと海に親しんでもらおうと「だいぼ」という立ち寄り施設を開設したり、と注目度が増してきています。
 この4月からは、千葉県の所有である「南房パラダイス」と隣接した「いこいの村たてやま」が、指定管理者制度を採用し、館山ファミリーパークなどを運営する株式会社西山エンタープライズがその指定管理者に指名され、さらに変化の兆しがみえてきました。
 南房パラダイスは、4万坪以上の広大な面積を誇り、珍しい熱帯の植物が連続温室で鑑賞できる千葉県有数の植物園です。近年では、ポニーやラマ、インコなどふれあい動物広場も子供達に人気で、地元でも親しみのあるレジャー施設。指定管理者となった西山エンタープライズでは、それぞれの素材はそのままに、もっと便利に楽しめる、このエリア一帯を楽しめるような企画や事業がこれから計画されています。
 このエリア一帯を行き来できる「シャトルバス」の運行もそのひとつ。いこいの村たてやま・南房パラダイス・館山ファミリーパーク・館山グランドホテルの温泉施設「風花」を往復するシャトルバスの運行により、ゆったりと一日遊べるようになりました。特にテーマパークである南房パラダイスと館山ファミリーパークの共通入園券になるお得な「ワンデーパスポート」なども、運営者がひとつになった利点のひとつ。
 さらには、乗用カートを利用した南房パラダイスの園内周遊プランなどもこれから実施される予定で、このエリアを「ひとつに」することがこれからのテーマ。
 館山ファミリーパークでの「体験工房」も人気のメニューでしたが、これが南房パラダイスでも楽しめるようになりました。館山市では特に修学旅行を中心とした「体験観光」「体験学習」に力を入れており、この二つのテーマパークでの団体の受け入れやレストランの利用により一層集客が見込まれるそうです。

大切なテーマは三世代
 子供とその両親。またはおじいちゃんとおばあちゃんまで。この三世代がこのエリアで一緒に楽しめるようになるのもこれからのポイント。そのためのシャトルバスなどの交通手段の整理でもあり、メニューの多彩な点も見逃せません。ハーブづくりやシーグラスづくりの体験を娘とお母さんが。釣り堀で、息子とお父さんが。季節の海浜植物を眺めながらゆっくりとビーチコーミングをするおじいちゃんとおばあちゃん。それがひとつのエリアでできるというのが、この平砂浦リゾートの特徴になっていきます。
 地元の私たちには懐かしいふるさとのレジャー施設が「新しく」なろうとしています。



ゴールデンウィークはギャラリー巡り
ギャラリー sfk
南房総市下滝田




 見て(see)、発見して(find)、知る(know)の頭文字が由来。オーナは、12年前に三芳に移住、現代水墨画の創作活動を続ける山鹿公子さん。ゆったりとした空間の中ほどに腰を落ち着けると、アートとの一体感を楽しめそう。「音響がいいのでミニコンサートもできますよ」オープンからまだ3年目、様々な可能性を秘めたスペースです。

営・11時〜16時(時間外可)、火・水曜休館
電話0470・36・3052



竹工芸 松本破風 花籠展
4月27日(木)〜5月7日(日)11時〜17時※期間中無休
 全国でも数少ない竹工芸家として活躍する館山在住の松本破風さん。昨年の第52回日本伝統工芸展では初出品し入選。国内だけでなく海外でも高い評価を得ています。
 今回の個展では花を生けることをテーマに花籠を中心に展示。さらに、華道家の明石千龍さんが、野の花などをその器に生け、そちらも愉しんでもらおうという趣向。花を添え、さらに美しく映える…竹と花の饗宴。



アートスペース風
南房総市千倉町大川




「いつか何処かで」
 オーナーの早川厚子さんは、油絵を描くアーティスト。自宅を新築した際に、庭にギャラリーもと生まれたのがこの「風」です。
 02年1月のオープン以来、南房総ではおなじのギャラリーになり、年間を通して個展や企画展が開催されています。宿泊もできるため遠方から出品する人にも何かと便利です。手入れされた庭も、年月をへてさらに魅力的に。
電話0470・43・8251



坂本一樹展
4月29日(土)〜5月14日(日)10時〜18時
 一年前に、南房総の自然にひかれて旧丸山町に移住。今回は地元デビューともいえる南房総では初めての個展。今年、40才の節目を迎えた坂本さん。多摩美大を卒業後、オーソドックスな日本画を描いてきましたが、3年ほど前から取り組んできたのがモザイクのように色彩で構成した一連の作品。単純で明解な線と色から生まれる様々な形のなかに「宇宙の広がりや自然と生命の存在の不思議を少しでも感じてもらえたら……」。日本画特有の色彩も魅力です。



コーヒー&ギャラリー シーレ
南房総市千倉町瀬戸




 築60年の民家を5年の歳月をかけて改造してたもので、調和のとれた心地よい空間をつくりだしてます。オーナーの関千明さん・篤子さんご夫妻はともにセツモードセミナー出身のイラストレーターで、そのポリシーにそった展覧会が開催されてきました。5月で満2周年、南房総の貴重なアートスポットです。

営・11時〜17時、月曜定休
電話0470・44・4893



星信郎個展「初夏」
4月25日(火)〜5月28日(日)11時〜17時
 月末から5月のシーレは星信郎さんの個展。70才をすぎ今もなお、年齢を感じさせない洒脱な風景画や人物画を描いています。60年代に春日部たすく、長沢節両氏に絵を学び、65年から3年前まで、約40年にわたりセツモードセミナーの講師を務めてきました。さらりと透明感のある絵のなかに、情緒や情感、叙情が凝縮されているかのようです。



カフェ&ギャラリー 丸山亭
南房総市前田




南控控さんの作品

 旧丸山町の山裾にある別荘を改築て誕生したカフェ&ギャラリー。この3月オープンしたばかり。ゆったりとお茶を飲み、食事を楽しめる贅沢な空間。芝生が植えられた広々とした新緑の庭も魅力です。
 一部はレンタルスペースとしての利用も可能です。現在は、山口マオさんの常設展示をしているほか企画展も開催中。

営・11時〜17時、土日祝日のみ営業
電話0470・46・4355



南控控展・桐谷増子展
 ほのぼのとして、色彩豊かな南控控さんのイラストレーションと立体作品、千葉市在住の桐谷増子さんのユーモラスな銅版画が展示されています。
 丸山亭のオーナーで、宝飾デザイナーの谷津さんが制作、セレクトしたアクセサリーやバッグもあわせて展示しています。



保田の家
安房郡鋸南町




 10坪足らずの小さな家を改造。かわいい民家をまるごとギャラリーにした保田の家。展示スペースの限られたこの空間で、いかに遊び心にあふれ、アートを愉しむか……そんな小空間だからこそできる展覧会を1年に3、4回開催してきたミニギャラリーです。

保田の家(川名)
電話043・242・9534



みやれいこ展
5月5日(金)〜7日(日)、12日(金)〜14日(日)
 タイトルは「保田の家でちいさい人形と墨のイラスト展」。イラストレーターのみやれいこさんの作品展。週末のみのオープンです。文具メーカーで企画デザインを担当。15年前からフリーのイラストレーターとして活躍。教育雑誌のイラストなどを担当。今回は、かえるの人形など、立体のかわいい作品も展示しています。
 開催時間は11時から17時。5日は13時から15時までオープンニングパーティを開催。お気軽にご参加ください。



ウェルネスハウス 夢樹香
鴨川市横渚


 平成9年にオープンしたショップ&ギャラリー。「元々、土のものが好きで…」と趣味が高じてお店を構えたというオーナーの小原さん。1階のショップでは「自然に、惜しげなく毎日使えるもの」をと直接窯元から仕入れる陶器のほか、ハーブ・アロマなどを取り扱い、県内では2カ所だけという「相田みつを」の特約店にも。2階のギャラリーは大小2つのスペースがあり、個展や各種教室に、フリースペースとして貸し出しています。

営・10時〜16時(第2・第4日曜定休)
電話04・7093・4201
http://www.awa.or.jp/home/yumekiko/


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