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川名写真館の世界 よみがえる近代安房の風景

投稿者:admin|投稿日:2022年2月12日

2022年2月5日(土)〜3月21日(月・祝)9時〜16時45分/月曜休館※3月21日は開館

  • 会場:館山市立博物館
  • 料金:大人400円、小・中・高生200円

館山市下町交差点近くに、大正2年に川名竹松氏が創業し、平成16年頃まで三代にわたって営業を続けた川名写真館があった。地域の写真館として、冠婚葬祭や行事などの撮影を続けてきた。閉店にあたって、保管していた8000点にのぼる大量のネガや写真は、館山市立博物館に寄贈されることになった。大正から昭和の懐かしく、貴重な写真の数々。今回の企画展では、残された写真のほか、ガラス乾板をもとに新たにプリントした写真も展示されている。なかには百年近い時を経たものもあるが、写真は驚くほど鮮明だ。
創業者の川名竹松氏は若年の頃、白浜町出身の浅沼藤吉氏が東京日本橋に創業した日本初の写真材料専門店「浅沼商会」で働いていた。そこで写真を修得し、郷里に戻り開業する。通常の写真館での仕事のほか、農林省水産講習所(現東京海洋大学)や館山海軍航空隊の出入り写真師も務めていた。
また、絵はがきを発行しており、名所旧跡を写したもの、建築物や風景、関東大震災の被災状況など、当時の景観を伝える写真も数多い。館山神社に並ぶ山車と御船、洲崎神社や波左間のみのこ踊りなど祭りのにぎわいを写したものは、町並みの変化や人々の服装など時代を感じさせる。
千倉町出身のハリウッドスター早川雪洲が、昭和5年に帰郷した際の姿を撮影した写真は、新たに発見されて話題となった。
川名竹松氏が遺したガラス乾板、明治から昭和まで記録した写真はどれも日本近代史においても重要な資料で、今回の展示では章を7つに設けて展示している。
2月12日(土)と3月12日(土)には、担当学芸員による展示解説会もある。時間はいずれも13時30分から。

問い合わせ/館山市立博物館
電話/0470-23-5212

*526号掲載
*527号掲載

カテゴリー:トピックス

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