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安房の名工 初代後藤義光生誕二〇〇年

投稿者:admin|投稿日:2015年1月1日

鶴谷八幡宮近年、脚光を浴びている安房の彫工・初代後藤義光は文化12年(1815)1月28日、現・南房総市千倉町北朝夷の生まれ。平成27年は後藤義光生誕200年にあたり、各地で生誕を記念したさまざまな行事が予定されている。

鴨川市郷土資料館で1月17日(土)から始まる企画展では、龍性院所蔵作品10点、扁額など普段は一般公開されていない鴨川市域に残された義光の実作品が25点ほど展示される。5月5日(火・祝)には館山市で、義光の彫刻作品を持つ市内の11基の山車・神輿が鶴谷八幡宮(館山市八幡)に集結、生誕200年祭が開催される。ふだんは並ぶことのない山車、神輿が一同に会し、義光の彫刻作品を一度に見ることができるまたとない機会となる。

数多くの門人を育てた義光

波の伊八こと初代武志伊八郎信由、石工の武田石翁と並び称され、安房の三名工に数えられる後藤利兵衛橘義光(1815~1902)は、江戸末期から明治期にかけて活躍した彫刻師。江戸での修行を経て、八十八歳で没する直前まで彫り続け、安房地域内外の寺社や山車、屋台、神輿などに数多くの優れた彫刻作品を残した。

木目を生かした造形美、繊細に表現された精巧な作品は多くの人を魅了している。また、安房の各所に「房州後藤流」の彫刻作品を数多くみることができるのは、義光が多くの門人を育て輩出したことが大きな要因となっている。初代義光とその門人たちが残した彫刻作品は、各地の祭礼や社寺で見ることができ、身近な存在でもある。その作品は、いまだに衰えることなく天空を飛翔する龍の如く、光彩を放っている。下記以外にも様々な催事が企画されている。義光イヤーがいよいよ始まる。

鴨川市市制施行10周年記念 生誕二〇〇年 後藤義光 ~鴨川での足跡~

  • 会期:1月17日(土)~3月8日(日)※月曜及び2月12日(木)は休館
  • 会場:鴨川市郷土資料館2階展示室
  • 入館料:一般200円、小中高生150円、小学生未満無料、鴨川市民無料

館内に初代義光の作品25点が展示されるほか、講座やツアーも企画されている。

展覧会解説講座 「義光と金剛宥性」

  • 開催日:2月7日(土)14時~16時
  • 会場:鴨川市文化財センター学習室
  • 定員:40名/要予約

参加費無料※市外の方は企画展観覧には入館料200円が必要

鴨川市内後藤義光 見学ツアー

  • 開催日:2月21日(土)10時~15時30分
  • 会場:鴨川市郷土資料館~清澄寺~横渚・熊野神社など
  • 定員:35名/要予約
  • 参加費:市外1200円、鴨川市民1000円(昼食代・拝観料・保険料込み)

問いあわせ 鴨川市郷土資料館
電話 04・7093・3800

後藤利兵衛橘義光 生誕二〇〇年祭

  • 開催日:5月5日(火・祝)10時~15時
  • 会場:鶴谷八幡宮

義光の功績を顕彰し、残された彫刻を歴史的文化遺産として、まちづくりに生かそうと企画されたもの。義光が制作した彫刻作品が残る、館山市内の山車・神輿11基が鶴谷八幡宮に集結する。

カテゴリー:トピックス

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