CLIP南房総生活情報誌「クリップ」

　美しい丸みを帯びた橙色の爽やかな果実「房州びわ」。生産数では全国2位だが、果実の形や大きさ、食味など、その品質はずば抜けて国内��1のブランドとして通っている。県内での生産は、ほぼ南房総に集中していて、鋸南、岩井、富浦、館山に約400軒の生産者。中でも富浦が全体の80％を占める。
　「最盛期は昭和40年代。出荷量は今の倍の2000トンあった」と、温室びわ栽培の先駆者・穂積昭治さん。「少子化と農業離れで農家は減ってきているけど、それぞれの農家は大型化の傾向。数を増やしていかないとやってけないから」。生産者数は減っているものの、栽培や管理方法はより磨かれ、希少性からもそのブランド力は高まっている。そのブランド力を活かし、お菓子や、ゼリーなど加工品の生産も多くなり、道の駅等でも人気商品に。また、25年もの開発を経て5年前に品種登録された種なしびわ「希房」の出荷も軌道に乗り始め、大手デパート等に並ぶようになった。全体に贈答での利用が多いが、自分でもいで好きなだけ食べられる「びわ狩り」には、多くの観光客が。
　今年は4月末に温室ものの出荷が始まり、今後6月上旬に、露地ものに切り替わる見込み。例年6月25日近辺に出荷が終わるが、今年は6月いっぱいの収穫が見込まれている。びわ狩り（実施中）は一律1人30分・2500円（5／14時点）。びわ狩りの問い合わせは、実施農家に直接連絡するか、道の駅・枇杷倶楽部、富楽里でも受付けている。
　びわは、大変デリケートで衝撃や保管状況により傷みやすく、収穫後もメロンのように追熟しないので発送用には鮮度が重要。価格的にも、地元の方には直売店での購入がおすすめ。購入できる商品には、温室は主にLサイズ〜4Lサイズの化粧箱入（Lサイズは15個入、2〜4Lは12個入）と持ち帰り用のパック詰め、露地は化粧箱、パック詰めに加え、クッション用袋に入ったびわを発送用の箱に直接詰める、お得な「袋びわ」がある。
　「今年は豊作。少し遅れが出たけど、ここのところ暑い日が続いて、取り戻したかな」。昨年は、気候の影響で不作気味だったが、今年はどこの農家も例年以上の出来のよう。暑い夏の到来を前に、房州びわで体に元気を。また、千葉県・南房総が誇る旬の味覚を大切な方に送ってみては。

●日時：6月12日（日）10時〜15時30分
●会場：鴨川市役所前広場（鴨川市横渚）／出店料：1区画1000円

　地域に元気を取り戻し復興支援をと、鴨川青年会議所の呼びかけで開催される「元気鴨川2011」。フリーマーケットは80区画を募集しており、出店料は全額、東日本大震災の義援金として寄付される。当日は、ＺERO1によるチャリティプロレス＆子供プロレス教室、プロサーファーによるサーフライブ（小川直久ほか）、チャリティライブ（Ｙａｅ、りりィ＆洋士、水谷学司）などのアトラクションのほか、鴨川市商工会の飲食コーナー、伊八特産品や野菜の販売もある。雨天の場合は鴨川市文化体育館で開催。主催は鴨川青年会議所、かもナビ実行委員会、鴨川市観光協会。

問い合せ先／鴨川青年会議所（高島）

TEL／080・5179・9626

●日時：5月29日（日）9時〜11時
●会場：ボゴダ（南房総市白浜町根本海岸）

　世界の産地の選りすぐりのコーヒー生豆をその場で焙煎して提供するこだわりのコーヒー屋「ボゴダ」。マスターのたけるさんのコーヒー教室をまじえ、5種類の味わいを比較しながらコーヒーを楽しんでもらおうと企画されたイベント。800円以上のコーヒー豆を購入すれば無料で参加できる。先着10名様限定。ご予約はお早めにお電話で。

問い合せ先／ボゴダ

TEL／0470・38・5131