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小松寺・真野寺・石堂寺 三鈷寺特別公開

投稿者:admin|投稿日:2013年11月22日

秘蔵の仏像など寺宝が期間限定で拝観できる

秘仏薬師如来立像と十二神将(鎌倉時代) 撮影:小平忠生

秘仏薬師如来立像と十二神将(鎌倉時代) 撮影:小平忠生

  • 11月22日(金)~12月8日(日)10時~16時
  • 拝観料:200円(各寺)
  • ※真野寺は土日祝のみ公開。平日は要予約。

安房の古刹の三か寺、小松寺、真野寺、石堂寺が連携して「三鈷寺(さんこじ)特別公開」を開催する。三鈷とは金剛杵と呼ばれる法具の一つで、三古寺とかけて、特別展示にこの名称を取り入れた。

いずれも、千年以上の歴史を持つ名刹で、平安や鎌倉時代につくられた仏像も数多く安置されていて、日頃は公開していない寺宝を拝観できる。

小松寺

十年ほど前から南房総の紅葉の名所として知られるようになり、バスツアーなどで関東一円から参詣客を集めている檀特山小松寺。

紅葉はこの時期、見頃を迎える。1300年ほど前、役小角による開基と伝えられ、養老年間に堂宇が建てられ、山岳修験者の信仰を集める霊地でもあった。延喜20年(920)、七堂伽藍が整えられ、薬師如来が祀られた。

今回は、前立本尊薬師如来立像をはじめ、不動明王、毘沙門天、吉祥天の立像、十二神将の群像、役行者半跏像など、平安から鎌倉時代に造られた約17体の仏像が公開される。

真野寺

真野の大黒様として知られる高倉山真野寺。

2月6日の大黒天福祭は南房総の有数の祭りで、ひときわにぎわいをみせる。普段は小松寺同様に周囲を山に囲まれ静寂が漂う。

聖武天皇の時代、神亀2年(725)行基により開山。真野寺では、本堂内陣に安置されている風神雷神と二十八部衆(南北朝時代・県文化財)、平安時代につくられた二天王立像など約30体の仏像と、初代武志伊八郎信由作の欄間彫刻が公開される。

石堂寺

1300年前の和銅元年(708)、奈良から来た恵命、東照の二人の僧侶により秘宝・アショカの王塔を護持して草庵が結ばれたとされる。神亀3年(726)、行基により堂宇が建てられた。

期間中は室町時代に建立され、国重要文化財になっている多宝塔の内部が公開され、安置されている千手観音坐像(鎌倉時代・県文化財)が拝観できる。初代伊八の力作で、これだけの数が揃っているのは珍しいといわれる16面の脇間彫刻も公開される。

この三寺の仏像、彫刻の多くは、今年4月中旬から6月にかけて2か月にわたり千葉市美術館で開催された「仏像半島」展にも出品され、話題をよんだ名作、快作だ。

落ち葉を踏みしめ、紅葉を愛でながら晩秋の古寺を訪ね歩く。三鈷寺巡りで、またまた南房総の魅力再発見。

問い合わせは、各寺へ。

小松寺(事務局)電話/0470・44・2502
真野寺 電話/0470・46・2590
石堂寺 電話/0470・46・2218

*338号掲載

カテゴリー:トピックス

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